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  VOICE   No.12  

平成14年11月

講師がとった勉強法の特集です


 今月は、講師たちが実際にとった勉強法の特集です。

塾講師の多くは、『小・中・高と成績が良かった』という講師と、『小・中では成績が良かったが、その後悪くなった』という講師に分かれる場合が多いようですが、中には『小・中では成績が悪かったが、その後、努力で挽回した』という講師もいます。

私の経験では、優等生と劣等生の両方を経験している講師に、「教え方が良い」「おもしろい」と評価される、人気講師が多いと思います。ともあれ、各人が各様の勉強のしかたを書いておりますので、実行できそうな部分は参考にしていただきたいと思います。(ちなみに私は、小◎⇒中○⇒その後はイッキに急降下!というパターンでして、反省しきりです…)




継続は力なり 〜私の勉強法2〜


 僕には特別な学習法は無かったと思います。でも、いつもある決まりを守っていました。それは、毎日学習ノートを作成していくという事です。これは、どんな教科においてでも行っていました。前日が数学であったから今日は英語…、という風に日々練習をしていました。時にはただの日記ということもありましたが、そのスタンスを崩した事はほとんどありませんでした。

また、僕の学習時間帯は周囲の人とは異なり早朝でした。毎朝4時半には目を覚まし、机に向かうというのが習慣となっていました。もちろん睡眠時間を削る様な事は全くしていません。時には更に早く起きて、体を軽く動かしてきてから学習に取り組んだりもしました。この学習法は、小学校5年生からずっと続けていたものでした。ですから、自分にとっては特別に勉強をしたという記憶はありません。

テスト勉強も日頃から学習を続けていたため、芸能教科に力を入れていました。この様にして最後には「オール5」という評価を頂きました。「継続は力なり」という言葉は本当であると証明できたと思います。(竹内嘉啓)

注)しかし、その後、彼は奈落の底へ転落したのでした。あっ、ばらしちゃってごめんね♪(爆)




覚えるまで 〜私の勉強法3〜


 私が中学生の頃、いつも不満に思っていたことがありました。「なぜ勉強なんてしなければならないんだろう。今習っていることなんて、この先役に立たないのに…」皆さんの中にも、このようなことを考えている人がいると思います。

たしかに、大人になった今、あの時学習したこと全てが有効に活用されてきたかと言えば、そうではありません。今では忘れてしまったこともたくさんあります。しかし、学習内容よりも、学習によって得たものの方が、この先必ず役に立ちます。あの時のような限界までの挑戦や努力は、この先なかなか発揮できないものです。苦しくても、今が人生の試練と思い、最後まであきらめず投げ出さず立ち向かって下さい。その努力は必ず後に大きな自信となります。

では、私が主に受験の時に行って良かったと思う学習方法を皆さんに教えます。もし自分に合いそうだと思ったら、ぜひ実行してみて下さい。

●わからなかった問題、間違えた問題は、一冊のノートにまとめて、いつも持ち歩くようにしていました。何でも書き込み、何度も見ることでかなり効果的な学習方法だったと思います。

●どうしても暗記の出来なかったものは、単語帳を作り、どこでも持ち歩いたりお風呂に入りながら問題集を読んだり、更に、暗記できなかった単語などを天井に貼り、寝る前に何度もそれを見て暗記したりしました。

●そして、受験本番3か月前から、17時就寝、0時起床の日々を繰り返してきました。これは向き不向きがあるので、おすすめは出来ませんが私にはかなり有効でした。(荻野めぐみ)




競争や遊びの一部 〜私の勉強法4〜


 私は中学生の時には、特に勉強をしたという記憶はなかったのですが、勉強と遊びを結び付けて楽しみながら勉強をしていたように思います。

例えば、英語の授業で教科書の本文の暗唱テストがあり、一つの文書を暗唱できれば、シールがもらえるということをやっていたのですが、私は負けず嫌いな性格であったため、友達に負けじと一つでも多く覚えようとしたものです。その成果もあってか、英単語などはたくさん覚えることが出来ました。

数学などは、パズルを解くような感覚でやっていました。授業で出来なかった問題は、気分がスッキリしないので、理解できるまで考えたりもしました。自分の中では、パズルが解けずにスッキリしないという感じと同じだったのです。英語や数学はこういった気持ちで出来たのですが、理科や社会のように、特に暗記が必要なものは、それなりに時間をかけて勉強しました。

私は理科、社会の暗記は苦手な方でしたので、「ひたすら重要語句を書いて覚える」という、あまり効率の良くない勉強をしていましたが、これはおすすめ出来ません。国語では、たくさん問題を解きました。国語の場合は、解法に慣れることが大切だと思います。中学の頃の私は、勉強というものを友達との競争や遊びの一部としてとらえ、楽しみながらやっていたというわけです。そういった考え方で取り組むのも良い方法だと思います。もちろん、たくさん問題を解いて復習することもとても大切です。(上高原充)




資格試験への挑戦 〜私の勉強法5〜


 本年度の「社会保険労務士」という国家試験に合格しました。手前味噌な話で恐縮ですが、私自身が『受験生』として何をどう実行し、目標を突破したのかをお伝えしたいと思います。

この資格試験の受験を決めたのは、今年の2月です。教材が届き、勉強を開始したのは2月の半ばでした。試験は8月の終わり、従って勉強期間は約半年です。実際に学習を進める中で、合格までに1000時間くらいの勉強が必要だろう。という結論に達しました。しかし、試験本番では、通常は実力の6〜7割しか実力を発揮できないものです。

そこで私は、『受験日の前日までに、1500時間の勉強をすること』を目標にしました。さて、勉強期間は200日もありません。単純に計算をして、1日7時間の勉強でも目標の勉強時間に足りません。では、どうするか?月曜日から土曜日までは、1日5〜7時間、日曜日に15時間以上やれば良い!そういう結論に達しました。そして、それを実行しました。

塾から帰宅し、食事や入浴が済んだなら、即、勉強開始です。勉強を開始する時間は、早くても午後11時頃です。そこから勉強の開始ですから、睡眠時間を削るしかありません。(寝不足が重なり、一度、車をガードレールにぶつけたことがあります!)ただし、1週間に半日は休むようにしました。

勉強期間中は、原則として飲酒を禁止しました。テレビを見ることも、極力さけました。この仕事をしていると、「部活が忙しくて、勉強をする時間がない」などといった生徒の声を、毎日のように聞きます。しかし、それはまったくの言い訳です。時間がなければ、無駄な時間を殺せばよい。趣味や余暇の時間を削ればよい。それでも足りなければ、睡眠時間を削ればよい。ただそれだけです。

と、まぁ偉そうなことを書いていますが、学生時代の私は、実に不勉強でしたし、今回の受験勉強も、かなりしんどかったです。(笑)理解できずに悶絶し、のた打ち回りながら勉強をしました!覚えたはずのことも、少し時間を置くとすっかり忘れていて、覚えては忘れての繰り返し…。理解力と記憶力のなさに、自分を呪いそうになりました!さて、今回私が「受験生」として得た教訓をまとめると、

  1. 次があると思ってはダメ。(やれることを今やる)
  2. これくらいで良いと自己満足してはダメ。(その甘さが命取りになる)
  3. 考えながら「量」をこなす。(常に「なぜ?」と考えながら量をこなさなければ、理解は深まらない)
  4. 10回忘れたら11回記憶する。(忘れたら、再び覚える。そのうちに忘れなくなる)
  5. みんなができることを確実にやる。(自分が苦しい時は、ライバルも苦しい)
  6. 負けず嫌いになる。(わかるまで粘る。できるまで食い下がる)
  7. 勉強はどこでもできる。(時間がないと言い訳をしない。コマギレ時間を有効活用する)
  8. 悩むヒマがあったらやる。(行動あるのみ。悩んでいる時間は「魔」の時間)
  9. 怠け者の自分と戦う。(自分を追い込み、怠け者の自分と戦う)
  10. 勉強をできる環境に感謝する。(健康で勉強をできる環境に感謝。だからこそ、結果を出す!)

塾生のみなさん、かなり厳しい精神論ばかりを書きましたが、私がみなさんに忘れないで覚えていてほしいのは10.です。勉強は、たしかに楽しいものではありませんよね。「勉強をできる環境に感謝をする」と言っても、あたり前すぎて逆に実感しにくいかも知れません。

でもね、よく考えると、親や兄弟など、大切な人の協力があるから、勉強をすることができるんだよ。「自分は、周りの人にささえられて勉強をしている」という感謝の気持ちを持つことが大切です。そして、勉強をすることが、小さな親孝行につながるんだということ。それを忘れないで下さい。目標の突破。次はみなさんの番ですよ!(三木克敏)