|
Home >
平成 19年 1月 今月は「塾の小話」です今月は、いつもと趣向を変えて「塾の小話」と題してヘンテコリンな話を集めてみました。「そろそろ書くネタがなくなったから、テキトーに書いたんじゃないの?」って、いえいえ、けっしてそういうわけではありません(笑)!学習塾講師って、テレビドラマの主人公になることもないし、まぁ地味で目立たない、何だかよくわからない職業かも知れませんが、毎日がドラマみたいで、なかなか面白いんですよ。(^^♪塾の小話@【出前】学習塾では、たまに(というか、けっこう)予想外・想定外のできごとがおこります。事務員さんにお金を預けて、出前を頼んでいた同僚。授業を終えて「よーし、飯だぁ♪」と職員室に戻ると、生徒が自分の机で何かを食べています。よく見ると、自分が頼んでおいた出前ではありませんか!ポカンとする講師に生徒がひとこと。「だって、腹へったんだもん」塾の小話A【珍解答】社会科の試験の採点は笑えます。ある模擬試験での採点。「新興工業経済地域の略称を答えよ」の設問に対しての解答。某生徒の答案に「ミューズ」とありました。おっと残念、それは薬用石鹸だ!別の生徒の答案には「NICE」の文字。一度丸をつけて見なおすと、おいおい、これって「ナイス」じゃないの!ちなみに答えはNIES(ニーズ)です。とってもナイスな解答なんだけど。そうそう、「リコール(解職請求)」のことを「ワコール」と書いた答案にもしびれました!塾の小話B【猫】我が家には、二匹の猫がいます。一方は、家の玄関フードに置き去りにされていた猫。もう一方は、生徒が塾に連れてきた猫。前者の犯人も、おそらくは塾生。「うちの玄関フードの中に子猫を入れておいたら、ウチの猫になっちゃうよ」などと冗談で言っていたもので。うーん、余計なことを言っちゃったなぁ。塾の小話C【ドロー】高校入試の社会科の問題には、時事問題が出題されます。地球環境が大きく取りざたされるようになったある年。「地球温暖化、酸性雨、砂漠化、オゾン層の破壊、どれかは絶対入試に出るぞ!賭けてもいい!」で、出るには出たけど社会科ではなく理科での出題でした。ドローってことでしょうか。うーむ。塾の小話D【使いまわし】通常、学習塾は、各学校の定期試験を保管しています。試験対策として、その学校の過去問を解かせる学習塾も多いものです。10年以上も前の話ですが、解かせた過去問と100%同じ試験問題が出題されたことが!それも、一度や二度ではありません。ある学校では、「再試験をするぞ。お前らの塾のせいだ。本当にけしからん塾だ!」って、おいおい、悪いのは塾かい?手抜きはいけないと思うけどなぁ。(さすがに、最近はありませんね)塾の小話E【ストライク】夏の暑い日の夜に、窓を開けながら授業をやっていると、よくガが入ってきます。虫の嫌いな女の子が、キャーキャー言って逃げまわったりで、退治するまで授業が中断します。ある授業の時、ビッグサイズのガが飛び込んできました。「よーし、待ってろよ」と出席簿で叩き落したところ、迎撃されたガが、女子生徒のシャツの中にストライク!「キャーッ!背中でパタパタやってるぅ!」と涙目になっちゃいました。ごめんなさい。塾の小話F【校長先生】以前経営していた学習塾に、某中学校の「札付きの悪ガキ」二人が入塾しました。「おい、学校でさんざん暴れてるらしいけど、塾でふざけたことやったら、速攻で叩きのめすかんな」ということで入塾を認めた生徒たちでした。二・三日後に校長先生から電話をいただきました。「何かご迷惑をかけるようなことをしたら、すぐに私に連絡を下さい」「根はいい子たちなので、よろしくお願いします」校長先生の、彼らへの愛情と学習塾への配慮にジーンときました。塾の小話G【校長先生2】多くの学習塾は、営業の一貫として、校門の前でパンフレットやら定期試験の予想問題やらを配布します。ある日、某中学校の前で配布中に、中学生の時にお世話になった先生とばったり。はい、その学校の校長先生だったんです。お会いした瞬間に、気分は中3生に。当時、生活指導の先生として、何度も「厳しい」ご指導を私にしてくださったものですから(汗)…。「ごぶさたしております!」と直立不動であいさつ。緊張しました。ふぅ。塾の小話H【某大学】学習塾は講師が生命線です。講師の確保って、けっこう大変なんです。一昨年、釧路の某大学に講師募集の掲示をお願いしに行ったのですが…。「当校では、学習塾講師募集の掲示はお断りしています」との返事。理由を尋ねると、「学生の本業である勉強がおろそかになるから」との答え。目が点になりました。「あの〜、だからおたくの大学、教員採用試験に受かんないんだよ」「塾で3・4年みっちりやったら、落ちる方が珍しいっつーの」って言ってやりたかったです。某有名私立大なんか、学習塾での講師としての指導時間を単位として認めているんだよ。それに、面接に来たとしても、採用するとは限らないんだけどさ。ウチは採用基準がかなり厳しいもので。ホント、わかってないねぇ。塾と手を組んだらもっと合格率が上がるのにね。塾の小話I【イタズラ】授業を終えて、車に乗って帰ろうと駐車場へ行くと、愛車のアンテナに、何かが「おみくじ」みたいに結ばれていました。何だろう?と思ってよく見てみると、何と、女性のパン○ィじゃありませんか!固く結ばれていたのを悪戦苦闘しながらほどいていると、通りの向こうから「変態塾講師〜っ!」「スケベ〜!」「痴漢!」「うわぁ、パン○ィ泥棒だ!」という声が。悪ガキ軍団のイタズラでした。ゲームセンターでゲットした景品だそうで。なんちゅうイタズラだ…。翌日、授業に行くと黒板には絵と一緒に「変態塾講師」とか書いてあるし。はぁぁ。塾の小話J【イタズラ2】「よし、帰るか」と車に乗りこむと、悪ガキ軍団がニヤニヤしながら見ています。「寄り道しないで、まっすぐ帰んなよ」「うん、わかった、さようなら〜」(←妙に素直)エンジンをかけてギアをバックにいれて車を出すと、バババババーン!と爆音が。びっくりしてクラッチペダルを離したもので、エンスト。「わーい、バカだバカだ!」「ひっかかった〜!」「エンストしてやんの!」と悪ガキ軍団。見てみると、タイヤと道路の間に、かんしゃく玉が仕掛けられていました。あー、びっくりした。心臓に悪いってば。塾の小話K【すごい御仁】先輩講師の話。車を運転していたある時、交差点で中年女性の運転する車に追突されました。全面的に自分が悪いと非を認め、相手は平謝り。で、連絡先を伝えるために名刺を渡したところ、相手の態度が豹変したそうです!女性は小学校の先生だそうで、「私の教え子たちに、あんたの塾になんか絶対に行くなって言うよ!」と怒鳴っておどして、もみ消そうとする始末。おまけに、駆けつけた警察官にも、「この人が全面的に悪いんです」と言い放ったそうで…。いやはや、すごい御仁がいたものです。塾の小話L【清水焼】「京都は、清水焼や西陣織で有名だよね」と話していたある授業の時。「先生、清水焼ってうまいの?」「どんな味すんの?」と某生徒。おいおい、たこ焼きとかドラ焼きとかと違うんだって。塾の小話M【花束】以前勤めていた学習塾を退職する時の話です。中3生の授業は2月いっぱいで終わります。あるクラスでの最後の授業の時、生徒数名が休み時間に教室から出て行ったきり戻ってきません。かなり遅れて戻ってきたのですが、最後の授業ということもあり、私も高校入試を間近に控えてピリピリしていたもので、「おまえら何考えてんだ!ふざけるな!」ってガツンと怒鳴ってしまいました。さて、その授業の終わりに、「起立!」「礼!」の号令、「ありがとうございました!」と生徒たち。そして拍手の中、花束のプレゼント。休み時間に出て行った生徒たちは、実は、みんなでお金を出し合って買ってくれた、退職する私への花束を取りに戻っていたんですね。いやぁ、泣きました。崩れ落ちて泣いちゃいました…。 |